黒猫

20070810005553.jpg

 沿いの小道を散歩していた。
 近づいてきた老人が言った。「あそこの藪の中によお、ルンペンがいるんだよ」老人の指差すほうを見ると、ぼろ布をまとった男が横たわっている。髪と髭は、境目が分からないぐらいに伸び放題。薄汚れた腹が上下していることで、とりあえずその男が死体でないことがわかる。
「くせーし、きたねえーなー」老人が顔をしかめてつぶやいている。そのしかめっ面が僕にはあまりにも醜く見えて、何も言わずにその場を去った。
 川沿いの小道を歩き続けると、美しい猫がいた。

Trackback

Trackback URL
http://poetaster.blog62.fc2.com/tb.php/39-1e9cc1ce

Comment

クマ | URL | 2007.08.11 10:10
 お暑う御座います。
 猫もルンペンも一応自立して生きているところが美しいかも。
 ルンペンとは言いませんが、家に住まない方々が身ぎれいに生活されているのを見かけます。社会的問題が後ろに有る話ですね。
三文詩人 | URL | 2007.08.11 23:40
 自立して生きる=美しい という意見に賛成です。たとえどんな状況に陥っても、美しい人間でいたいものです。
 
讃岐のタヌキ | URL | 2007.08.12 22:50 | Edit
私も最近黒猫を追いかけてます。
自由気ままだから見る分にはとても面白いのですが
撮るとなると黒猫は私には難しいv-39です。
三文詩人 | URL | 2007.08.13 13:22
 猫は犬のようになかなか近寄ってくれませんね。犬みたいに愛嬌もないし。でもその代わり猫には気品を感じます。
 
Comment Form
公開設定

PROFILE

Yoshiyuki

Author:Yoshiyuki
東京の片隅で
不器用に生きる、
少年の心を持った腰痛もち。
フィルムカメラで
(ときどきデジタルカメラ)
撮った写真と、
写真に関係あったり
なかったりもする
雑文(三文詩)を
掲載しています。
どうぞお気軽に
コメントしてください。
リンクはフリーです。



人気ブログランキングへ

CAMERA
ARCHIVE
COUNTER